チャラ男も笑えば雑巾に当たる
教室を出てカナミと二人で廊下を歩いていたら、後ろからトントンと肩をたたかれる。
振り返ると他クラスの女子二人がいて、私を見て言った。
「寧仔みのりだよね?ちょっと顔かしてくんない?」
「うん?」
「ついてきて」
返事をする前にサッと手首を取られズカズカと歩く。
「あたしも行く!」
カナミが瞬時に私の反対の手を取って引っぱると、女子二人は足を止めイラついた顔でカナミを見る。
「あんたに用ない。来ないで」
「やだよ、一緒に帰るんだもん」
「ちょっと話があるだけだから。すぐ終わるよ。一緒に帰りたきゃ教室で待ってれば」
「やだ、早く帰りたいからまた明日にして!」
ぐいっと私の腕を取って引き寄せる。
おっとっとっと、バランスが崩れてカナミの方へ。
「ちょ、何この子ッ……」
「まってノノカ、うちが話すわ、」
ノノカと呼ばれた子の前に立ちニコッと目を合わせるもう一人の女子。
「うちミサっていうの。犬井くんのことで話がしたくて、5分だけでいいから時間くれないかな?」