チャラ男も笑えば雑巾に当たる

「……いやなの。あんたのこと考えると止まらなくって。あんたの言葉にいちいち心臓がうるさくて。あんたが触れると感情がコントロールできなくて。あんたが好きって言うとこころが爆発しそうなくらい変な感情がふくれあがって、あんたのせいでからだじゅう熱くなって溶けてしまいそうで、怖いのっ……」

「……、」

「おかしくなちゃうの!私も、あんたのせいで、余裕なくなっちゃうの!」

「……みのりん、それって、」

「いや…!やだやだ!ちがうから!好きとかじゃないから!」

「え、でも、」

「ぜっっっっっったいない!断じてない!私いま失恋したばっかでおかしいの!頭も心も整理整頓中なのよーーーーっ!」


ぐいーっと思いっきり胸板を押しのけて距離を取る。

案外かんたんにほどけた腕。

はじめから私が強い意志を持てば拒絶できるほどの力加減で抱きしめていたわけで、そういう完全に自由を奪いきらない強引な優しさに気づいてしまうほど敏感な心になっちゃってるの今は。

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