チャラ男も笑えば雑巾に当たる
「わあ、みのりん顔すっごい真っ赤」
「うるさい!あんたも髪色より真っ赤よ!」
「ふは、おそろいだねえ」
「ばっかじゃないの!」
「はあ、もうみのりん大好き」
「だまれ!口を慎め犬井駆!私はきらいだ!」
「うん、もっと言って?さいこーにかわいい」
だめだこりゃ。
無敵チャラ男モードに何を言っても効かない。
「帰る。カナミ待たせてるから早く行かなきゃ」
「カナミンならもう帰ったよお?」
「えっなんで!?一緒に帰るって……」
「ぼくが迎えに行くって言ったら帰っちゃったあ」
「なんでよ……カナミぃ……」
「ぼくと一緒に帰ろ?」
「断る」
「そう言われても今日は塾だから方向いっしょだもんねえ」
「あっそ。好きにすれば」
スタスタ帰宅路につく私の後ろで嬉しそうに鼻歌なんか奏でちゃって。
カナミの鼻歌がよかった……なんて嘆いてもしょうがない。
「ねーねー、今度ぼくんちで勉強会しよー」
「断る」