チャラ男も笑えば雑巾に当たる
「いいよねぇその曲も。わたしはねー、『若気の至り』がいちばん好きなのよー知ってる?」
「いえ、初めて聞きました。日本語タイトルの曲って珍しいですね。いつ頃のですか?」
「けっこー昔で配信もないからたぶんCDでしか聴けない曲よ」
「えっ、そんなプレミアCD持ってるんですか!?」
「もちろーん!あ、借りる?家にパソコンあるなら落とせると思うわ」
「わあ…!ほんとですか!?そんなだいじなもの借りちゃっていいんですか!」
「むしろ聴いてほしいから持っていきなー!ねえねえ、カナミちゃんもロック聴く?部屋にたくさんあるから見てみなよ〜」
さとみさんの布教にカナミは苦笑いで「ロックよりクラシック派なんですけど〜」と言いつつうなずく。
「あっ、そういえば差し入れ買ってきたんだった!あれ、みのりんが持ってるっけ?」
「そうだった、ちょっと待ってね、今出す」
カナミに言われて思い出した。
バッグから休憩用にみんなで食べようと準備しておいたデザートを取り出す。