チャラ男も笑えば雑巾に当たる

「あれー?このへんに入れてたはずなんだけど……駆ー、あんたまた黙ってもってったでしょー?」


せわしく動くさとみさんの後ろ姿。
部屋の外から返事はない。


「呼んできましょうか私」


手持ちぶさたで申し訳ない思いもあって聞いてみたらおねがーいとさがしまわりながら声だけこちらを向く。

リビングに行くと犬井駆の姿はなくて、蜂技くんに聞いたら部屋に行ったらしくゆび指す扉へ向かう。

コンコンとノックするとすぐにドアが開いて犬井駆が出てきた。


「わあ、みのりんちょうどよかったあ、ちょっと手伝ってくんない?」

「あ、いや、さとみさんが呼んでるんだけど」

「あれでしょ、CD。ぼく最近もってったからたぶんこっちあるはずなんだけど見つからなくて……」

「え、失くしたの?やばくない?」

「しーっ、だからさがすの手伝って、おねがい」

「……わかった」

< 161 / 192 >

この作品をシェア

pagetop