チャラ男も笑えば雑巾に当たる
「ふうん、悠里ねえ……」
「な、なによ」
「ふは、おもしろくなりそお」
「……それは肯定ということで」
「うん、みのりんかわいーから何でもいいよ」
「意味わかんない」
ふい、と顔を背けると犬井駆が動く気配を感じる。
何だ、と思ったときにはすでに私のひざ枕を。
「じゃあさっそく」
「……お代」
「蜂技悠里は、正義感の強い子がタイプ」
ふむふむ、これは大きな収穫ね。
スカートのポケットに忍ばせていたペンとメモ帳を取り出して、これまでの情報の下へ箇条書きに追加する。
これまでの情報と言っても、誰もが知ってるような副委員長っていう肩書きや出身校、自己紹介で言っていた誕生日とか家族構成とかそんなことだけだったから。
うん、このひざ枕使用契約、もかしなくてもかなりおいしい取り引きじゃないの。
“めっちゃいいこと”を教えてくれてありがとうカナミ!
ナイスアイデアをありがとうカナミ!
心の友よありがとうカナミ!