チャラ男も笑えば雑巾に当たる
「ふは、またヘドバンしてる」
「っ、いちいち見ないで!つっこまないで!」
「だってみのりんおもしろいんだもん、見てて飽きないなあ」
「チャラ男はチャラ男らしくそこら辺の可愛い女の子でも口説きに行けば!」
「あは、だから口説いてんじゃんみのりんのこと」
「っいい加減にし……っ」
ぷに、と唇の中央に何かが触れた。
と思ったらそれは犬井駆の人差し指。
「蜂技悠里は、意外と甘えたがりだから」
「っ、」
「姉御肌で面倒見のいい子がタイプ」
甘いフェイスは甘い声でそうささやいた。
近い。
顔近いし乙女の唇に許可なく触れるなんてセクハラの度を超えている。
「やめてっ」
さっと顔を背けて振り払う。
触れられたところがやけにじんわりと熱をもつ。
「あ、ごめんね、かわいくてつい」
「急に触らないでよっ」
「急じゃなかったらいーんだ?」
「そういう問題じゃないから!」
「じょーだんだって。ごめんね?」
「許さない!」