チャラ男も笑えば雑巾に当たる
「っ、ばか!思ってないし!」
「じゃあなんで目え閉じたの?」
「び、びっくりしたの!急に近寄るから!」
「へえ、顔真っ赤だけどねえ」
「うるさい!あんただって耳まで真っ赤よ!」
「うん、ぼくはみのりんのこと特別にかわいーと思ってるからねえ」
「は、はあっ?意味わかんない。いくらあんたが口説いたって私は蜂技くん一筋なんだからね!」
「そんな一途なとこもグッとくるなあ」
「……あっそ」
始まりました、何を言っても通用しないチャラ男モード犬井駆。
こうなってしまえばあとは放っておくしかない。
野良犬らしくその辺の砂でも蹴ってろ。
「ねえ、みのりんって悠里のどこが好きなの?」
どうやら砂を蹴って走り回る予定はないらしい。
「ひみつ。あんたに言う必要ない」
「ふうん?悠里にいちばん近い存在が協力者になってあげようとしてるのに、断るってことでいいのかなあ」
「……」
「たとえば遊びに誘うとかー、勉強会するとかー、悠里の予定教えてあげるとかー、」
「わ、わかった!わかったから!言うよ!言います!何でも言いますから協力してください!」
「ふはっ、はじめから素直になりなよ」
「……っうるさい」