ありがとう。大嫌い。
でも、ただの一度だって私は言えなかった。



「貴方の歌のおかげで、私は生きたいと思えた」



って。


いつもそう。
失ってから、ああしておけば良かったって後悔して。

でもどうしようもないから絶望する。


酷いよね。神様って。


死にたいと思っていた私を生かして。

生きたいと思っていた貴方を見殺しにするんだから。



「俺の歌、好きか?」



ああ、でも。

貴方が聞いてくれたら、私は答えられたんだった。


もう一度だけ、貴方の歌が聞きたい。

貴方の声で、貴方が弾くギターで聞きたい。


こんな叶わない願いを抱く私も、

そんな私を置いて逝ってしまった貴方も、

皆、皆、


大っ嫌い――― ⋯⋯。
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