未完成のワンフレーズ
病気の進行
 




「うわああああああ!!!!! いや! いやだ! 来ないでぇ!!!!」



ねえ、ねえ。

あなたたちはだれ?


どうしてわたしの腕をつかむの?

いたい、いたいって!!!!




「紗綾ちゃん! 大丈夫だから!」

「うああああ!」

「紗綾、俺の声聞こえるか?」

「やだぁっ! はなして!」




こわい。しらない人がいっぱい。



みんな白い服を着てる。

みんあわたしを囲んでる。こわい顔をしてる。


ここ、きらい。




「おかあさん……」



おかあさん、どこ?



「おかあさん、どこにいるの?」

「紗綾ちゃん、ここは病院だよ」

「びょういん……?」

「そう。大丈夫だから」



だいじょうぶじゃない。だいじょうぶじゃない。


だって、いたいもん。

こわいもん。


知らない人がたくさんいるんだもん。



「おかあさん、よんで……おかあさんがいい……」



なんで来てくれないの?


いつもそう。

わたしのまわりにいるのは、いつもこの白い服を来た人達ばかり。



「おかあさん……」




目の前がぼやぼやして、涙がいっぱい出てくる。




「いたいよぉ……」

「紗綾ちゃん!」

「やだぁ! さわらないで!」

「誰か、四宮先生を――」




いや。いやだ。


また、つれていかれる。

また、ひとりになる。




「⋯⋯紗綾?」



わたしをかこう人たちを殴って、

物を投げて暴れていたらさ。



見られちゃった。




「り⋯ひ、と⋯⋯⋯」



やだ、やだやだやだやだやだやだ!!!!


りひとにだけは見られたくなかったのに。


そんな顔で見ないで、離れて行かないで!


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