【続編】ふたりの恋のそだてかた。
(……あれは演技だから!私の調整と爽真の切り替えが噛み合っただけ!)
これを自分に言い聞かせるの、もう何回目?
そしてそのあといつものごとく、“でもそれはそれで”と心が言い始めるから、気が滅入って窓ガラスにゴツンと頭をぶつけた。
(あー、もう。この間変な空気のまま帰っちゃったせいだ。
早く会って精算したい……!)
でもあと1週間強は会えない。
なぜなら予定が合わないから!
(仕事に集中したいのに、最悪だよ。もう)
窓ガラスにくっつけたままのこめかみを、何度もそこに打ちつける。
「うるさいですよ。静かにしてください」
「うるさい。御手洗には私の気持ちなんて、わかるわけない」
「ティザー写真でコブできててもいいなら、もう止めません」
「ごめん、止める」
1人だけバタバタしながら、撮影スタジオに着いてしまった。