【続編】ふたりの恋のそだてかた。
「……ん、っ」
ぎゅっとTシャツを握る。少し引っ張ってしまったかもしれない。
それでも爽真はそこに一瞬視線を落としただけで、すぐキスに戻ってくる。
熱っぽい吐息が交わって、3回目。
角度が変わったり、爽真の唇が僅かに動くから――
形を合わせるように、私もぎこちなく口を動かした。
「っ、」
爽真が悶えるように眉を歪めて、息を呑む。
薄く開けあった唇の継ぎ目から、そんな息遣いもわかる。
静かなリビングに溶ける、微かな呼吸音とリップ音。
触れ合わせたり、掠めたり、柔く啄んだりして、それ以上の線は越えない。
だけど時々触れそうになる濡れた感触すら甘くて、思考がぜんぶどろどろに溶かされるかと思った。
「……はぁ……、」
「――……」
息の仕方もわからなくて、唇が離れた瞬間一気に新鮮な空気を取り込むように胸が動く。
どれくらいの時間が経ったんだろう。
ぼーっとして、もうしばらく経った気がする。