【続編】ふたりの恋のそだてかた。
(……やっぱりほぼ黙ってるだけでも存在感が強い。
教えた通りの演技もできてるし、豪華俳優陣に負けてないよ。爽真)

ちょっとだけ物語への没入から外れて、爽真の活躍に嬉しくなる。
やっぱり私の見る目は間違ってなかったし、単純に、爽真の頑張りの成果が見えることが楽しくて。


「……あれ。コイツ、瑠奈の好きだった奴じゃん」


ギクッ

浸っていると晴の淡白な声が背中に飛んできて、口端がひくつく。


家族にとって爽真への認識は、アオバケの時に私が彼を庇って番組を降りたところで止まっている。

そのあとで爽真が私を追ってきたことは、知らないのだ。


「あ、あー……そんなこともあったかねぇ。いちいち傷抉ってこないでくれる?昔の話なんだから」

前を向いたまま、普通のトーンを装う。
晴は少し顎を上げて辛辣な視線をテレビに投げて、嫌悪感を醸し出した。

「ドラマなんか出てんだ。ふーん。
しかもこんなドロドロドラマ」
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