【続編】ふたりの恋のそだてかた。
悪戯っぽい笑みにひく、と眉が寄る。
私のせいじゃないのに、とんでもない奴に貸しをつくってしまった……。
これ、あとで絶対回収しないといけないやつ。
でも身内のやらかしだから仕方ない、か……。
受付を済ませた紫苑のマネージャーが、その場所から「紫苑」と彼を呼ぶ。
それに返事を返した紫苑と一緒に、ようやく施設の中に入った。
「前回の課題。解決策思いついた?」
スタッフやエキストラが行き交う廊下を歩きながら、紫苑がちらりと私を見下ろす。
「うーん……はっきりこれっていうのは……
でも、試してみようと思うことはあるよ」
その言葉に、紫苑の目が僅かに細くなる。
ほんの少し、焦りもあるかのような視線。
「ふぅん、そっか。じゃあ今回は、それに乗っかってみようかな」
「う、そう言われると自信ないけど……でも、まぁちょっと。頑張ってみる」