【続編】ふたりの恋のそだてかた。

バレーの試合もマッチポイントに差し掛かった頃――
大きく弧を描いて飛んできたボールを、後退しながら受けようとして脚を捻り、転倒する。


「――っい、……」


立っていられず、とすんと尻もち。痛みに歪む顔。
“大丈夫!?”と駆け寄るチームメイトたち。


「“……うん、平気。でも、試合は――”」
「“清水さん!”」

遠のくノイズに反して、誰よりも響いて聞こえる声。
驚くギャラリーを無視して、チームメイトの間を割って湊が私の傍らにしゃがむ。


(ここからだ。私の、試したい演技)


琴乃じゃなくて、“私”が持ってる等身大。
それを使う。

だから……


――心の中に、爽真を描く。

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