【続編】ふたりの恋のそだてかた。

「すごいよ清水さんっナイス!」
「え……っあ、……み、みんなのおかげ……」

賞賛に戸惑いながら、嬉しさと照れ臭さを隠せず目を泳がせる。

ふっと正面に見えた男子バスケのコートを見ると――
立ち止まってこっちを見ていた湊が、ふっと笑った。


トクン。
――と、胸が動いた表現で恥ずかしそうに目を伏せる。


その瞬間だけ2人の空間――になるはずだったのに、ダン、とバスケットボールが落ちるノイズが入った。


「カット!エキストラの――そこの君!立ち止まらない!女子の方見ない!自然に試合してて!」

(――うわっ、恭介くんだ)


足元にボールを転がしてぼうっとしてる恭介くんをすぐに見つけて、内心苦い顔になる。


“今の瑠奈さん可愛過ぎた。演技うま過ぎ。女神過ぎる”

……という心の声がダダ漏れな顔してるから、“集中!”って思いっきり睨んでおいた。


――せっかく上手くできてたのに、仕切り直し。
新しい演技法を試せるまで後少しだったのに。

切り替えて同じシーンを繰り返した。
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