【続編】ふたりの恋のそだてかた。
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15:00。
「じゃね、瑠奈。バイバイ」
「うん、また」
一斉に人が動き出した講義室で、私も早足で荷物をまとめて友達に挨拶を返す。
私と別れた友達たちは、楽しそうにこの後の予定を話しながらまだ席についてだらだらとしている。
――大学生活は、無難にやってる方だと思う。
四六時中仕事のことばっかり考えてるから、深い友達ってやつは学校にはいないけど。
(それはまぁ、高校の時からそうだしね)
たまに羨ましくなることはあるけど、それを悲しいとか寂しいとかも思わない。
アオバケ後は特に。
彩加や美玲、なによりひよりが仲良くしてくれているから。
賑やかに談笑する学生で溢れるキャンパスを抜けて、駅に続く道を歩く。
新緑が香る風は早くもほんの少し暑さを絡め始めていて、春の短さを実感する。
(友達に彼氏に。まさかアオバケに、ここまで人生変えられるとはね)
“あざとい悪女の瑠奈”のまま演りきってたら、きっとこうはならなかった。
『番組にも周りにも推されてるアンタに、私の事情は一生わかんないでしょうね!』
そう思うと改めて、あの日爽真と鉢合わせたことが、すごいことだと思うのだ。