世界で一番わがままな君とガラスの心臓
「私が迷ったり、手加減したりしたら、明日が本気で怒ってよ。明日に文句を言わせないくらい、私はこの足で、太陽の下を全力で走り抜けてみせる。……だから、明日は明日のやり方で、今を全力で生きて」
明日は重ねられた私の手を見つめ、それから
「……フン」と鼻を鳴らして顔をそむけた。
「当たり前でしょ。ノロマな風花に手加減されたら、私の命が安っぽくなるわ。……早く自己ベスト更新しなさいよね」
「うん。約束する」
そう答えると、明日は急に思い出したように「そういえば」とつぶやいた。
「なに?」
「今日、竹内のおばさんが余計なこと言ってたのよ。『隣の一之瀬写真館に、東京から男の子が来てる』って」
明日は重ねられた私の手を見つめ、それから
「……フン」と鼻を鳴らして顔をそむけた。
「当たり前でしょ。ノロマな風花に手加減されたら、私の命が安っぽくなるわ。……早く自己ベスト更新しなさいよね」
「うん。約束する」
そう答えると、明日は急に思い出したように「そういえば」とつぶやいた。
「なに?」
「今日、竹内のおばさんが余計なこと言ってたのよ。『隣の一之瀬写真館に、東京から男の子が来てる』って」