世界で一番わがままな君とガラスの心臓
『いつ死ぬか分からない』というあまりにも理不尽な運命。


その恐怖から逃げるのではなく、運命を睨みつけるようにして『今』を燃やし尽くそうとする彼女の生き様。



(私は……なんて浅はかだったんだろう)


明日のそんな凄まじい覚悟も知らずに、私は『走れない明日がかわいそうだから』なんて、一人で勝手に同情して、自分のタイムから逃げていたのだ。


私はすっと息を吸い込み、畳の上に置かれた明日の冷たい手に、自分のあたたかい手を重ねた。


「……分かった。もう二度と、手抜きなんてしない」


明日の瞳が、うっすらと開く。
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