愛される星
かろうじて動く携帯の画面に、着信を何度も知らせる表示があった。全ての着信は、凌から…
殆ど1分おきに、しつこいまでに携帯が鳴っていたんだ。気付かなかった。
すると携帯が鳴り出した。凌からだ。
通話ボタンに指を置き、携帯を耳にあててみた。
「椎菜…やっと出た。どこにいるんだ?」
「……あなたの心の中から遠く離れた所。」
「何を言っているんだ?すぐに迎えに行くから、近くに目印はある?」
さっきまでの雨は止んで、夜の雲の隙間からチラチラと星が見えていた。