愛される星

なんかうすうす予感はしてたんだよなぁ〜。
だから私は今、騒ぎ立てる事もなく、少しばかり余裕の顔でしぃちゃんと向かい合っていられるんだ。


しぃちゃん、あのね?


聞きたい事も
伝えたい事も山ほどあるんだけど、最初の言葉が見つからないの。


喉で詰まって声すら出ないの。



そしたらしぃちゃんは、昔と全然変わらない声でこう言ったんだ。


「よぉのんき。
なにボサっと突っ立ってんだよ。
元気してたかぁ〜?」


あんなにあんなに心配かけたくせに…!

でもやっぱり私はしぃちゃんを憎めないんだ。




< 167 / 195 >

この作品をシェア

pagetop