愛される星
どんどん彼の持つ空間に引き込まれた。


こんなに好きになった人は、石垣さんが初めてだった。


ふと、自分の感情が怖くなる。
彼にのめり込み過ぎて、自分を見失っているような気がした。


彼がいなくなったら…


生きていけないのではないだろうか…


そんな不安を読まれるのも怖かった。


心の中にそっとしまっておく。


石垣さんの部屋で石垣さんの帰りを待つのが好きだった。石垣さんの休みは日曜と祝日だけだから、土曜日の夜は店を休んで彼の家で帰りを待った。


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