愛される星
すると、真奈美の顔が少しずつ神妙な面持ちになるのがわかった。
「しぃちゃん。ただの友達とか親戚とかなのかもしれないけど…」
そう言って真奈美は少し身を近づけ小声で話し始めた。
「昨夜さ、旦那と子供達とこの辺で買い物してたんだけど、あたし石垣さんを何度か見た事あるし、間違いはしないと思うんだけど…
女の人と口論してるの見たんだ。」
私はよく理解できないでいた。
「ちょうどこの通りの、一番高いビルの前あたりで…」
一番高いビル…
そこは凌の会社が入っているビルだ。