愛される星

「口論って言っても、相手の女の子が一方的に話してた感じで…」


「昨日の、夜?」


「うん。6時か7時あたり。」


その時間はちょうど凌の仕事が終わる頃だ。


「その… 女の子って、どんな感じの?」


「細い感じで背もすらっと高くて、色白で髪は巻いてあったよ。」


「そっか…
誰なんだろうね…」


なんだか力が抜けてしまった。ドクンと心臓は脈打った。


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