愛される星

「あ、いけない。もうこんな時間だ。帰って家事しなくちゃ…」


時間は夕方に差し掛かっていた。気まづそうな真奈美に
「私は大丈夫だから、気にしないでね。今度子供達に会いに行くから。」


そう言った。


またね、と店を後にして携帯を取り出す。
着信はないままだ。


凌……


真奈美の言ってた話しの相手は誰?


昨夜、店に来てた女の人と同じ人…?


昨日勇輔に貰った林檎の袋を抱えながら、通りの向こうのビルを振り返る。 私はどうすればいい。

< 99 / 195 >

この作品をシェア

pagetop