禁断呪物を差し上げます。~死のタイムマシン~
「それが、杏の望みか?」
念を押すようのサカタがもう一度私に聞く。
私はコクリと強く頷いた。
「では、お前にはこれを上げよう。」
サカタが片手を私の前に差しだしてきた。
受け取ってみるとそれはピンクのくまのぬいぐるみチャームだった。
手に乗るくらいの小さなサイズ。
「なんですか?これ。」
意味がわからず眺めているとサカタがクスっと笑った。
「それは、タイムマシンだ。」
タイムマシン!?
今なんて言った?
「タイムマシン!?」
「そうだ。」
子供のごっこ遊びだろうか。
「それはやる。何度でも繰り返せ。」
「いいの?」
「あぁ。」
サカタが軽く頷く。
「お金は?」
「正しい使い方をする限りお代は取らない。だが、間違えたときの代償は重いぞ。」
代償?
なにそれ。
「ただし、これだけは覚えておけ。憎しみなんかの負の感情は不幸しか呼ばない。また、会いましょう。」
そう言われ顔を上げたがもうサカタはいなかった。
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