攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「あの反応じゃ、フェドクスに期待してる奴はあんた以外はいねぇようだな」
「仕方ありません。私たちは、余所者ですから。皆さんは、賭けなくていいのですか?」
「オレはパス。金に困ってねぇし」
「僕も、止めておくよ。後々痛い腹を探られたくはないからね」
「そうですか……」

 ――賭けた分だけ大金持ちになれる、ボーナスタイムなのに……。

 私はもったいないと思いながらも、無理強いするのはどうかと考え、気持ちを切り替える。

「そろそろ、始まるんじゃねぇの?」
「フェドクスの顔を、見に行こう。きっと、喜んでくれるよ」
「はい!」

 その後、馬券を大切にポシェットの中へしまい込むと、彼らに促されて闘技大会の会場へと移動をしたのだった。

*

 ――フェドクスは危なげなく、順調に勝ち進んだ。
 恐らく、あの様子では本来の実力の1ミリも出していないだろう。
 これから起きる出来事を考えたら、体力は温存しておくに限る。
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