攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「いよいよ、決勝戦だね」
「フェドクスの様子を、見に行きましょう」
「あんたも、だいぶ過保護だよなぁ……」
私たちは彼が勝ち進むたびに、観客席と控室を行ったり来たりしていた。
フェドクスが、自分と触れ合わなければやる気が出ないと知っていたからだ。
「次も、頑張れそう?」
「ああ」
幼馴染は顔を合わせる度に、試合が始まる1分前まで私を抱きしめ、名残惜しそうに身体を離してスタジアムへと歩みを進める。
そんな姿は、やはり周りからしてみても異様に映るようだ。
「毎回毎回、団体様で控室に来るなんて、どうかしてるぜ」
観客席へ戻ろうとしたところ、こちらを小馬鹿にして笑い飛ばすような声が聞こえてくる。
――ようやく、待ち人出会えた瞬間だった。
「しかも、こんな可憐な嬢ちゃんを連れてくるなんてな!」
「きゃ……っ」
「エミリエ!」
幼馴染がこちらを振り返り、危機を悟って手を伸ばす。
私はその指先に助けを求めることく、わざとヴィクトリーに捕まった。
異能を奪い取るためには、身体に触れる必要があったからだ。
「フェドクスの様子を、見に行きましょう」
「あんたも、だいぶ過保護だよなぁ……」
私たちは彼が勝ち進むたびに、観客席と控室を行ったり来たりしていた。
フェドクスが、自分と触れ合わなければやる気が出ないと知っていたからだ。
「次も、頑張れそう?」
「ああ」
幼馴染は顔を合わせる度に、試合が始まる1分前まで私を抱きしめ、名残惜しそうに身体を離してスタジアムへと歩みを進める。
そんな姿は、やはり周りからしてみても異様に映るようだ。
「毎回毎回、団体様で控室に来るなんて、どうかしてるぜ」
観客席へ戻ろうとしたところ、こちらを小馬鹿にして笑い飛ばすような声が聞こえてくる。
――ようやく、待ち人出会えた瞬間だった。
「しかも、こんな可憐な嬢ちゃんを連れてくるなんてな!」
「きゃ……っ」
「エミリエ!」
幼馴染がこちらを振り返り、危機を悟って手を伸ばす。
私はその指先に助けを求めることく、わざとヴィクトリーに捕まった。
異能を奪い取るためには、身体に触れる必要があったからだ。