攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
――あの人、苦手だなぁ……。
そんな感想をいだきながら、私はルドルフとガザンを伴い、客席に戻る。
『皆様! 大変長らくお待たいたしました! 決勝戦の開幕です!』
スタジアムの中央で対峙する、2人の決勝戦進出者。
そんな彼らの戦いを盛り上げる実況者の声を聞き流しながら、私は幼馴染の顔色に注目する。
フェドクスは、ヴィクトリーを鬼の形相で睨みつけていた。
先程私に触れたことを、相当根に持っているらしい。
この様子なら、左足を失う展開にはならないかな……。
少しだけ警戒心を解いた直後、殿下に話しかけられた。
「エミリエ。さっき……」
ルドルフは世界最強の、魔法使いだ。
目の間で異能を奪い取る姿を目にしたら、さすがに黙ってはいられなかったのだろう。
――幻惑魔法を奪い取ったあとも、ルドルフは見慣れない魔力の流れがあると、すぐに気づいていた……。
ここで真実を伝えたら、「どうしてそんなことをするんだ」と凄まれる可能性が高い。
どうしようかと迷っていると、意外なところから助け舟が出された。
そんな感想をいだきながら、私はルドルフとガザンを伴い、客席に戻る。
『皆様! 大変長らくお待たいたしました! 決勝戦の開幕です!』
スタジアムの中央で対峙する、2人の決勝戦進出者。
そんな彼らの戦いを盛り上げる実況者の声を聞き流しながら、私は幼馴染の顔色に注目する。
フェドクスは、ヴィクトリーを鬼の形相で睨みつけていた。
先程私に触れたことを、相当根に持っているらしい。
この様子なら、左足を失う展開にはならないかな……。
少しだけ警戒心を解いた直後、殿下に話しかけられた。
「エミリエ。さっき……」
ルドルフは世界最強の、魔法使いだ。
目の間で異能を奪い取る姿を目にしたら、さすがに黙ってはいられなかったのだろう。
――幻惑魔法を奪い取ったあとも、ルドルフは見慣れない魔力の流れがあると、すぐに気づいていた……。
ここで真実を伝えたら、「どうしてそんなことをするんだ」と凄まれる可能性が高い。
どうしようかと迷っていると、意外なところから助け舟が出された。