攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
――まずい。
そうやって冷や汗を流した時には、手遅れだった。
「ならば、なぜあいつらは態度を急変させた? 好意があるからだろう。俺は、騙されない。あいつらは俺の目を盗み、エミリエを手籠めにしようとしている……!」
「そんなこと……」
ない、とは言い切れないのが恐ろしい。
彼らは自分が傷を肩代わりしてから、早い変わり身の早さを披露してくれた。
大嫌いから明確な好意を恥ずかしげもなく晒してくる限り、面白半分ではないのは明らかだ。
フェドクスが彼らを危険視するのは、無理もない。
しかし――。
このままにしておくにもいかず、説得を試みた。
「あの2人は、貴族なんだよ? 私みたいな平民になんて、眼中にないよ」
「出自など、関係ない」
「私はみんなから愛してもらえるほど、魅力的な女性ではないし……」
「そう、思い込んでいるだけだ」
ああ言えばこう言うフェドクスとの会話は、疲れる。
まるで、2歳児と会話をしているみたいだ。
「フェドクスは、私を過大評価しすぎかな」
「エミリエの、自己評価が低すぎる」
思わず苦言を呈したところ、真逆の返答が聞こえてくる。
こんなところでも息をぴったりと合わせられるのは、長い間ずっと一緒にいるおかげだ。
そうやって冷や汗を流した時には、手遅れだった。
「ならば、なぜあいつらは態度を急変させた? 好意があるからだろう。俺は、騙されない。あいつらは俺の目を盗み、エミリエを手籠めにしようとしている……!」
「そんなこと……」
ない、とは言い切れないのが恐ろしい。
彼らは自分が傷を肩代わりしてから、早い変わり身の早さを披露してくれた。
大嫌いから明確な好意を恥ずかしげもなく晒してくる限り、面白半分ではないのは明らかだ。
フェドクスが彼らを危険視するのは、無理もない。
しかし――。
このままにしておくにもいかず、説得を試みた。
「あの2人は、貴族なんだよ? 私みたいな平民になんて、眼中にないよ」
「出自など、関係ない」
「私はみんなから愛してもらえるほど、魅力的な女性ではないし……」
「そう、思い込んでいるだけだ」
ああ言えばこう言うフェドクスとの会話は、疲れる。
まるで、2歳児と会話をしているみたいだ。
「フェドクスは、私を過大評価しすぎかな」
「エミリエの、自己評価が低すぎる」
思わず苦言を呈したところ、真逆の返答が聞こえてくる。
こんなところでも息をぴったりと合わせられるのは、長い間ずっと一緒にいるおかげだ。