攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「私があの2人を、好きになってほしいって命令しても?」
「どうしてそこまで、あいつらと良好な関係を築きたがる」
「魔王を倒したあとのことを、考えているからかな」

 違法な賭け事のおかげで、贅沢をしなければ一生遊んで暮らせるだけの金銭は手に入った。
 だが、それだけでは平和な生活を営み続けるのは難しい。
 ルドルフとガザンは、この国の第二王子と辺境伯だ。
 親密になっておいたほうが、何かと都合がいい。

 そう思っての行動だったのだが、フェドクスはお気に召さなかったようだ。

「俺が、いるだろう」
「そうだけど……。内部からじゃ、どうしようもできないこともあるでしょ?」

 幼馴染は、恐れている。
 いつかあの2人と親密な関係を育み、恋愛関係に発展することを。

 ――そんなの、あり得ないのにね。

 私は彼を安心させるため、そういうつもりは一切ないと遠回しに告げた。

「この旅を通じて、失ったものも多いけど――得られたものもある。私はもう、やられっぱなしでいる気はないよ」

 彼らと仲良くなってほしいのは、将来神殿と戦うことになった時、力を貸してもらえる可能性を増やすためだった。
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