攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
――色っぽい声を独り占めできるなんて、最高……!
私はメタ的な視点から、自分に語りかける人物の正体へすぐさま気づいてメロメロになる。
『私の花嫁よ』
この声がどれほど恐ろしい人物なのかを知っているくせに、前世のミーハー心を捨てきれず、攻略対象そっちのけで「今すぐ彼の元へ、飛んでいきたい」と不相応な願いをいだいたのがいけなかったのだろうか?
虚空へ手を伸ばした直後、晴れ渡る空に暗雲が立ち込める。
ゴロゴロと雷鳴が轟き、パラパラと雨が振り始めた。
「うわっ。通り雨かな……?」
「オレ、あいつを回収してくるわ。身体を冷やしたら……」
「エミリエ!」
ルドルフとガザンは呑気に雑談を繰り広げていたが、フェドクスはこちらの異変へすぐに気づく。
勢いよく剣を振り、私を呑み込もうと襲いかかる黒い靄に向かって斬撃を繰り出した。
『邪魔を、するな……!』
――魔王の怒りへ共鳴するかのように、空から雷が落ちた。
私は咄嗟に守護魔法を使い、己の身を守る。
――おかしいな……。
最終決戦は、ハルル村で起きるはずなのに――。
私はメタ的な視点から、自分に語りかける人物の正体へすぐさま気づいてメロメロになる。
『私の花嫁よ』
この声がどれほど恐ろしい人物なのかを知っているくせに、前世のミーハー心を捨てきれず、攻略対象そっちのけで「今すぐ彼の元へ、飛んでいきたい」と不相応な願いをいだいたのがいけなかったのだろうか?
虚空へ手を伸ばした直後、晴れ渡る空に暗雲が立ち込める。
ゴロゴロと雷鳴が轟き、パラパラと雨が振り始めた。
「うわっ。通り雨かな……?」
「オレ、あいつを回収してくるわ。身体を冷やしたら……」
「エミリエ!」
ルドルフとガザンは呑気に雑談を繰り広げていたが、フェドクスはこちらの異変へすぐに気づく。
勢いよく剣を振り、私を呑み込もうと襲いかかる黒い靄に向かって斬撃を繰り出した。
『邪魔を、するな……!』
――魔王の怒りへ共鳴するかのように、空から雷が落ちた。
私は咄嗟に守護魔法を使い、己の身を守る。
――おかしいな……。
最終決戦は、ハルル村で起きるはずなのに――。