攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「やっぱ、幼馴染には勝てねぇな」
「ライバルが手強いほど、燃え上がるよね」

 彼らは真逆の反応を示すと、口元を綻ばせる。
 どうやら魔王討伐の旅が終わったとしても、私から離れる気はないようだ。

 ――これからもずっと、みんなと一緒にいたい。

 その願いが叶うかどうかは、今後の流れ次第だ。

 彼らと幸せに暮らせる最善策を選び取るためには、神殿との戦いは避けられない。

 ――痛いから、苦しいから嫌なんて、言っている場合じゃないよね。

 私も、もっともっと頑張らなければいけない。
 この、絶対に手放したくないと思う日常を、守るために――。

 私たちは当初、半年かけて徒歩で王都へ戻って来る予定だった。

 しかし、左手足を動かせなくなった私を、長期間歩かせるわけにはいかない。

 そう考えたガザンが人脈をフル活用した結果、特別な許可を得て転移魔法が使えるようになった。

 殿下は宮殿服、ガザンは軍服、フェドクスは聖騎士が身に纏う青い制服、私は純白の修道服を身に纏い、魔法陣を潜って瞬時に王都へ移動した。
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