攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
 聖女ならば誰もが喉から手が欲しがる地位を、無能と呼ばれて虐げられていた私が、ある日突然得る。
 そんなことになれば、いくら国王の命令であったとしても、受け入れられない人が出てくるはずだ。

 神殿に戻った時、酷い目に遭う覚悟はしておいたほうがよさそうだ。

「エミリエも、称号を賜われるのですね」
「それが条件であるならば、仕方あるまい。凱旋パレードを行ったあと、ささやかな宴を用意しておる。楽しむがよい」
「ありがとうございます」

 ルドルフは「ゴネた甲斐があった」と言わんばかりに満面の笑みを浮かべ、頭を下げる。
 ここには用はないとばかりに私を抱き上げたままフェドクスが立ち上がり、ガザンもそれに倣う。

 こうして私たちは、謁見を終えた。
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