攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「フェドクスは、ほんとにブレねぇな……。あのまま陛下に激昂されたら、どうするつもりだったんだよ?」
「斬り捨てる」
「反逆罪で、投獄されたいのかい?」
「全員、皆殺しにすればいい」
「真顔で言うんじゃねぇよ。あんたが言うと、冗談には聞こえねぇから困るんだよな……」

 帰路に就く道すがら、三英雄たちは軽口を叩き合う。
 ガザンは冗談だと思っているようだが、残念ながらフェドクスは本気だ。

 ひとまず、危機は去ったけど……。

 彼が他者に向ける憎悪や警戒心は、留まるところを知らない。
 どうか爆発しませんようにと、願うしかなかった。

「一時は、どうなることかと思ったけど……。これでみんな一緒に、凱旋パレードへ参加できるね」
「本当に、よろしいのでしょうか……。私なんかが、みなさんと行動をともにしたら、国民たちから難色を示されるんじゃ……」
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