攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
【1-5】凱旋パレードと祝賀会と
 私たちは全員一緒に馬車へ乗り込み、王都を巡る凱旋パレードを行った。

「第二王子!」
「魔王討伐、おめでとうございます!」

 前方では作り笑顔を浮かべた殿下が、国民の声援に応えて手を振り――。

「きゃぁああ! 辺境伯様~!」
「ガザン! とっても素敵ですわぁ~!」

 女遊びの激しいことで有名だったガザンは、後方で女性たちの視線をほしいままにする。

 そして、フェドクスに抱きしめられて中央で棒立ちする私たちと言えば――。

「聖騎士と、聖女様だ!」
「なんて、神々しいの……?」
「癒やしの聖女様が太陽なら、救済の聖女様は月のような方だわ……」

 なぜか国民に、羨望の眼差しを向けられていた。

 ――どうやら魔王討伐の旅を続けている間に、随分と信仰力が上がったらしい。

 それが私を率先して虐げ、なにかと食ってかかってきた相手――。
 マリラさんのおかげだと思うと、なんとも言えない気持ちでいっぱいになる。

 だが、今行われているのは私たちの無事を祝う凱旋パレードだ。
 苦笑いなど浮かべられるはずもなく、ひとまず殿下に倣って作り笑顔を浮かべていた。
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