攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
 私は彼らの言葉をありがたく受け止め、口元を綻ばせた。

「そんじゃあ、行くとしますかね」
「ああ」
「戦場へ」

 三英雄を味方につけることに成功したのならば、あとは目の前に立ち塞がる敵だけを見据えればいい。

 ――マリラさんを敬愛する人々に感じた、禍々しい気配。
 あれは、魅了魔法に近かった。
 彼女は攻略対象たちに執着しているし、面と向かって顔を合わせるのは危険かもしれない。

 それでも――。
 1人でパーティーに出席するわけには、いかないから。

 マリラさんと敵対することになっても、叶わない。
 今度は私が、みんなを守るんだ……!

 そう決心し、彼らと一緒に客間をあとにした。
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