攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「絶対、後で殺す」
「こらこら。仲間割れ、すんなって。エミリエが悲しむぜ? ま、文句言われても仕方ねぇことをしてんのは、同意するけどな」
フェドクスが憎悪の籠もった視線をこちらに向け、それを宥めつつも幼馴染の肩を持つガザンの声が聞こえてきた。
このままダンスを続けていたら、乱闘騒ぎが起きかけない。
ちょうど曲が止まったのをいいことに、ドレスの裾を掴んで頭を下げた。
「もっと、踊りたかったな……」
残念そうに口を窄める殿下の言葉は聞こえぬふりをして、物思いに耽る。
――私にはずっと、愛される資格がないと思っていた。
でも――。
どうやらそれは、ただの勘違いだったみたいだ。
私を優しい瞳で見守ってくれるルドルフ。
飄々としているように見えるけれど、自分と同一視して慈しんでくれるガザン。
そして、ずっとそばで苦楽をともにしてきた結果、恐ろしいほどの執着心を目覚めさせたフェドクス――。
この状況を、当たり前の日常として享受し続けるつもりはなかった。
たとえ、どれほど苦痛を抱くことになったとしても――彼らと一緒にいるべきではない。
「こらこら。仲間割れ、すんなって。エミリエが悲しむぜ? ま、文句言われても仕方ねぇことをしてんのは、同意するけどな」
フェドクスが憎悪の籠もった視線をこちらに向け、それを宥めつつも幼馴染の肩を持つガザンの声が聞こえてきた。
このままダンスを続けていたら、乱闘騒ぎが起きかけない。
ちょうど曲が止まったのをいいことに、ドレスの裾を掴んで頭を下げた。
「もっと、踊りたかったな……」
残念そうに口を窄める殿下の言葉は聞こえぬふりをして、物思いに耽る。
――私にはずっと、愛される資格がないと思っていた。
でも――。
どうやらそれは、ただの勘違いだったみたいだ。
私を優しい瞳で見守ってくれるルドルフ。
飄々としているように見えるけれど、自分と同一視して慈しんでくれるガザン。
そして、ずっとそばで苦楽をともにしてきた結果、恐ろしいほどの執着心を目覚めさせたフェドクス――。
この状況を、当たり前の日常として享受し続けるつもりはなかった。
たとえ、どれほど苦痛を抱くことになったとしても――彼らと一緒にいるべきではない。