攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「なんのために今まで、あんたみてぇなお荷物を同行させてきたと思ってんだ!?」
「は、はい……!」
私は喉を引き攣らせながらどうにか返事を済ませ、土の上に寝そべる重症者の隣で膝をつく。
そして胸の前で両手を組み、目を閉じる。
彼を救うことで、ほかの攻略対象が傷つかずに済みますように。
私が死ななくて、済みますように。
自分はどうなっても構わないから、彼の傷が治りますように――。
邪な3つの願いを同時に抱きながら、必死に祈りを捧げた。
「グガァアァア!」
フェドクスと戦う魔獣の耳を劈くような断末魔が響き渡った瞬間、私はゆっくりと瞳を開いたはずだったのだが――。
ドサリと音を立てて倒れ伏す敵の姿と、こちらを驚愕の表情でじっと見つめる攻略対象たちの姿は、右でしか確認できない。
左側の視界は、閉ざされたままだ。
「どうして……!」
先程まであれほど激痛に喘いでいたはずのルドルフが、はっとした様子でこちらに向かって声を発する。
左目からの出血は、いつの間にか止まっていた。
その光景を目にした私は、ほっと胸を撫で下ろす。
――ああ、成功したんだ。
これで、殿下はもう大丈夫。
未来視を失って絶望する必要もなければ、痛みを感じなくていい。
「は、はい……!」
私は喉を引き攣らせながらどうにか返事を済ませ、土の上に寝そべる重症者の隣で膝をつく。
そして胸の前で両手を組み、目を閉じる。
彼を救うことで、ほかの攻略対象が傷つかずに済みますように。
私が死ななくて、済みますように。
自分はどうなっても構わないから、彼の傷が治りますように――。
邪な3つの願いを同時に抱きながら、必死に祈りを捧げた。
「グガァアァア!」
フェドクスと戦う魔獣の耳を劈くような断末魔が響き渡った瞬間、私はゆっくりと瞳を開いたはずだったのだが――。
ドサリと音を立てて倒れ伏す敵の姿と、こちらを驚愕の表情でじっと見つめる攻略対象たちの姿は、右でしか確認できない。
左側の視界は、閉ざされたままだ。
「どうして……!」
先程まであれほど激痛に喘いでいたはずのルドルフが、はっとした様子でこちらに向かって声を発する。
左目からの出血は、いつの間にか止まっていた。
その光景を目にした私は、ほっと胸を撫で下ろす。
――ああ、成功したんだ。
これで、殿下はもう大丈夫。
未来視を失って絶望する必要もなければ、痛みを感じなくていい。