攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「エミリエはまだ、成人していないよね? あんな場所へ、足を踏み入れるべきじゃない」
「お2人だけで、ガザンの救助へ向かうおつもりですか」
「俺はエミリエの護衛だ。こいつと一緒にはいかない」
「僕は第二王子だよ? 単独行動なんてしないさ」

 2人は声を揃えて、真逆の発言をした。
 フェドクスは私と一緒に行きたい、ルドルフは最低でも私たちのどちらかと行動をともにするつもりでいるらしい。
 ともなれば、3人で乗り込むのが一番なのだが――。
 説得方法を間違えたら、断固として拒否されてしまう。

 伝え方をよく、考えなきゃ。

 私は呼吸を整え、話を切り出した。

「女性型魔物は、目麗しい男性を好みます。ミイラ取りがミイラになっては、困ります」
「エミリエが一緒にいたら、問題ないのかい?」
「魔物はせっかくの獲物を奪い取るつもりなのかと激昂し、本性を表すでしょう」

 ここで攻略対象だけを現場に向かわせた場合、バッドエンドが用意されていたと制作秘話で語られている。結局、作中でその設定は披露されなかったが――念には念を入れたほうがいいだろう。
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