攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「確かに。君の言う通りだ。捜索隊を編成しよう」
「いいえ。その必要はありません」

 こちらの指摘を素直に受け入れ、外部に協力を依頼する準備を進めたが、そんなことはしなくたっていいのだ。
 私には、原作の知識がある。
 そのため、事件が起こる場所は簡単に想像がついた。

「ガザンの居場所は、目星がついています」
「どこだ」
「女性型魔物の根城――魅惑の館」

 私がガザンの居場所を口にした瞬間、2人は露骨に嫌そうな顔をする。
 そこは、前世で言うところのキャバクラのような場所だった。
 金銭を支払い、女性とお話を楽しむサロン。

 殿下の場合は高貴なる生まれだから、わざわざそんなところへ足を運ぶ必要はない。
 そしてフェドクスは聖騎士として、普段は俗世から隔離されていた。
 生まれ育ったハルル村は小さな限界集落で、娯楽施設など近くにある森くらいしかない場所だった。
 どう言う場所かすらも知らず、名前の響きだけで嫌悪感を表した可能性が高かった。
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