攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
せめて、メインの攻略対象たちが一堂に介する、魔王討伐隊が結成されるまでは待つべきだ。
「大丈夫だよ」
――私は笑顔で、嘘をつく。
そうやって必死に耐えていたら、いつしか痛みに鈍くなってしまった。
でも、悪いことばかりじゃない。
そのおかげで、私は自分だけの異能を手に入れた。
神殿の聖女にはふさわしくない力。
それは――。
他人から異能を奪い取る。
いわば、「窃盗」だ。
それが私の生まれ持っていた能力なのか、後天的に植えつけられたものなのかは判断がつかない。
じこファンに登場するエミリエは、異能を使用している際の描写がなされないまま、死んでしまったからだ。
本当は信頼のおける大人に相談したかったが、この力を持っていることが知られたら今よりもっと酷い目に遭うかもしれない。
私はあえて、無能聖女と罵倒され続ける道を選んだ。
「エミリエ……っ」
ありとあらゆる人々から蔑まれ、厄介者扱いされる幼馴染を見ていることしかできなかったせいか。
初めて出会った時から私に対する庇護欲が強かったフェドクスは、やがてその感情を歪んだ執着へと変化させた結果、彼は私を守るために立派な聖騎士となった。
「大丈夫だよ」
――私は笑顔で、嘘をつく。
そうやって必死に耐えていたら、いつしか痛みに鈍くなってしまった。
でも、悪いことばかりじゃない。
そのおかげで、私は自分だけの異能を手に入れた。
神殿の聖女にはふさわしくない力。
それは――。
他人から異能を奪い取る。
いわば、「窃盗」だ。
それが私の生まれ持っていた能力なのか、後天的に植えつけられたものなのかは判断がつかない。
じこファンに登場するエミリエは、異能を使用している際の描写がなされないまま、死んでしまったからだ。
本当は信頼のおける大人に相談したかったが、この力を持っていることが知られたら今よりもっと酷い目に遭うかもしれない。
私はあえて、無能聖女と罵倒され続ける道を選んだ。
「エミリエ……っ」
ありとあらゆる人々から蔑まれ、厄介者扱いされる幼馴染を見ていることしかできなかったせいか。
初めて出会った時から私に対する庇護欲が強かったフェドクスは、やがてその感情を歪んだ執着へと変化させた結果、彼は私を守るために立派な聖騎士となった。