転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!

「護衛に関しては、俺の仕事だから問題はないな」

 さらりと返された言葉に、理央は言い返せずに黙り込む。
 それでも、小さな声で本音を漏らした。

「普通に仕事して、普通に感謝したりされたりしたいの。で、できれば、寿命がつきるまで健康に長生きしたい」

(前世みたいに、仕事に殺される人生はもう嫌なの……)

 その言葉に、場が一瞬だけ静まり返る。
 レオもルキウスも目を逸らし、ジークはただ理央の横顔を見ていた。

「それは……叶えられない夢かもしれん」

 ジークの低い声に、理央は頬を膨らませた。

「だから私は貴方が嫌いなのよ。すぐ現実突きつけてくるんだから」

「現実を見ない聖女は困る」

「はいはい、論破論破。じゃあせめて、夜食くらい持ってきてよ。頭使ったから糖分が足りないの」

「命令か?」

「聖女からの業務命令よ!」

 理不尽な要求に、レオとルキウスがこっそり笑いをこらえた。

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