転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!
「教会に所属している私たちが目指すのは、最大限の奉仕を、最大限の人々に提供することでしょう。そのために、処理能力に応じて線引きして、仕組みで回すのが――公平。
整理番号制にすることで、自分の番がいつ来るか明確になり、待ち時間の疲労や緊張が軽減される。それに、急ぎの案件はきちんと対応できるように別枠を設けるし、対応できなかった分は翌日以降に持ち越す。
情報は皆で共有し制度として管理すれば、誰がどれだけ待っているかも一目瞭然よ。無駄な待ち時間をなくすことで、より多くの民の祈りを受け入れることができると思うのだけれど」
一気に、淀みなく言い切った。
つい先日までは感情もほぼ表さない物言わぬ聖女による論理的な説明に圧倒され、皆、ぽかんと口を開けたままだった。
理央の頭の中には、すでに新しい祈祷受付の光景が描かれている。
「皆が不安なのはよく分かるの。だから、最初は私がお手本を示します。一緒にやっていきましょ。自分たちの職場なんだから、私たちそれぞれが気持ちよく働けるように動くのは、悪い事ではないわ」