転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!
朝早くから窓口に並んだ人々に、笑顔で整理番号を配布し、簡単な聞き取りを行う。
緊急度が高いと判断された依頼は、別室で待機してもらい、専門の聖職者が対応できるように手配。
聖女が自ら受付対応をしているという事で、一気に教会への参拝者が増える。
それは――教会への献金や寄付。
つまり資金源の増加に繋がり、意外な事にも教会運営上層部から苦言が呈されることが無かった。
導入当初は混乱も生じた。慣れない整理番号の配布、緊急度の判断基準、そして長年染み付いた先着順の意識を変えることは容易ではなかった。
もちろん、それらを机上の空論で終わらせるつもりはなかった。
結果、混雑は劇的に改善され、苦情も激減。
窓口の待ち時間は大幅に短縮され、以前よりも少ない負担で、業務を処理できるようになった。
理央を見る目に、単なる聖女への畏敬だけでなく、深い尊敬の念が宿り始める。
単なるお飾りの聖女ではなく、本当に労働環境を改善しようと努めている事を、実感したのだ。
教会の最も基本的な業務を改善することで、組織全体に新しい風が吹き込み始める。