転生聖女の労働環境改革〜処刑まで残り180日。ブラック教会をホワイト化して生存ルートを勝ち取ります。監視役の騎士様がいつの間にか私にだけ過保護な最強の番犬に!

13 業務改革その3

翌朝、大聖堂で行われる朝礼――もとい、全社集会はいつもより静かだった。

聖女の登場に、誰もが自然と頭を垂れる。
だがその視線の奥に宿るのは、敬意とも畏れとも違う、何か。

理央はそれを正面から受け止めていた。
俯かず、目を逸らさず、堂々とした足取りで演壇に立つ。

「えー、本日より、聖堂食堂の昼食メニューを三種類から選べるようにします。低糖質・高たんぱく・満腹仕様。アレルギー等、個別のご希望があれば事前のアンケート調査票で対応可能です」

(社員――じゃなかった、職員の健康管理も大事な福利厚生の一環ですからね!)

ざわり、と神官たちの間にざわめきが走る。
多くが戸惑いの表情を見せるが、中には僅かに笑みを浮かべる者もいた。

「ついでに、礼拝堂の祭壇の金装飾(キンピカ)は一時的に布で覆います。――祈りの際の視覚的な集中力を妨げるとご意見を頂いたので」

(あんなギラギラした趣味の悪い装飾、目がチカチカして業務に支障が出るわよ)

一部の上層部から鋭い視線が理央に突き刺さる。
だが彼女は、意に介さずこほんと咳払いをし、続けた。
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