幼馴染がお兄ちゃんになりました。

ーお兄ちゃんができました!?ー

ブーブー。

うるさい電話の着信で目を覚ます。

着信にでると、朝早々怒鳴られた。

『おい、美優!!いつまで寝てんだ!』

幼馴染の怒鳴り声を気に留めず、ベッドから体を起こす。

「おはよ!昴輝の準備が終わったらインターホン押してね!」 

電話越しの彼に話しかける。

すると画面の向こうから盛大なため息が聞こえてきた。

『わかってるのか?もう7時半だぞ?』

「ええ!?」

急いで部屋のカーテンを開けると、家のインターホンの前に昴輝が立っていた。

「ご、ごめん!!すぐ行く!」

私は通話を切って部屋を飛び出した。

一階に降りて、顔を洗って、髪の毛を結び、歯を磨いた。

玄関で制服に着替え、スクールバッグを手に持つ。

「行ってきます!」

勢いよくドアを開けようとしたら、リビングからこっちに向かってくる足音がした。

リビングから出てきたのはお父さんだった。

「美優!朝ごはんは食べないのかい?お弁当忘れてるよ」

そういって、お父さんは私にお弁当を差し出す。

「やば!忘れるとこだった。ありがとう!」

笑顔でお弁当を受け取る。

「遅刻ギリギリなんだ。朝ごはんは食べないで行くね」

お腹そんなに空いてないから、とつけ加える。

「そうか。倒れないようにな」

「うん。大丈夫だよ」

お父さんには、心配かけたくない。

私が2歳の時にお母さんが亡くなった。

それから男手一つで私を育ててくれている。






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