幼馴染がお兄ちゃんになりました。
学校前の信号に捕まってしまった。

はやく行かないと遅刻しちゃうのに。

横にいる昴輝をみると、笑いを堪えた顔をしていた。

「おい、口にコメついてる」

昴輝の手が私の唇の横に触れる。

コメ粒がついた手を、そのまま自分の口に運んで…。

みていられなくなってしまった私は声を上げた。

「なっ、何してるの!」

昴輝の腕を掴んだが、時すでに遅し。

きょとん、としている顔をみて「コイツはやっぱり無自覚なんだ」と思う。

「何って、食べる以外にどうしろっていうんだよ」

ほら!!!

なーんも考えてないんですよ。

いつもそう。

昴輝は誰とでも距離が近い。

さらにこの見た目!!!

昴輝が女の子をたぶらかすようなチャラ男ではないことは知っている。

「学園一のイケメン」という称号を与えられているだけでなく、「チャラ男」の称号も所持している。

「学園一のイケメン」は誰がみても賛同するだろう。

でも「チャラ男」に対しては根っからではない。

ほんの一部そうみえるとこらがあって授与されたもの。

…本当は優しいの、知ってるもん。
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