君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。
「あの……」
「何?」
「……小海さんって、やっぱり眼鏡なんですね」
言った瞬間。
澪自身が固まった。
――何を言ってるの、私。
小海も少し黙った。
「……そうだけど」
「す、すみません! 変なこと言いました!」
澪が慌てて頭を下げる。
小海はそんな澪を見ていた。
さっきまで緊張していたのに、変なところで天然なのだろうか。
動画のコメント欄で見た「ふわふわした子」という印象が、少しだけ理解できた。