君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。

「そろそろ帰ろうかな」


澪が立ち上がる。



「送る」


「大丈夫です」


「もう暗いから」


「でも……」


「送る」


「……はい」




小海は澪を見送るために立ち上がった。


そしてふと。





自分の部屋にいる澪を見る。

学校帰りの制服。

疲れたのか目が潤んでこちらを上目遣いで見つめている。




あまりにも自然にそこにいるものだから。
< 39 / 100 >

この作品をシェア

pagetop